2017/11/11 13:34
お客様からこんな問い合わせがありました。
お客様 「お宅のチョコレートのカロリーはどれくらいなの?」
私 「ダークは1粒29kcal、ミルクは1粒29kcal、ホワイトは1粒30kcalです。」
お客様 「あーやっぱり普通のチョコと同じくらいなのね。」
私 「そうですね。高級素材のカカオバターをふんだんに使っておりますし、チョコレートにするには必ず必要ですので。でも砂糖を使用していない分のカロリーオフですよ。」
お客様 「祖母が糖尿病なんです。砂糖を摂っちゃだめってわかっているんだけど、本人はどうしても食べたがるのよ。シュガーレスの飴があるでしょ?だからあれを食べさせてるんだけど、美味しくないって言うのよ。
シュガーレスの寒天もあるでしょ?あれも食べさせてるんだけど、すぐ飽きるって言うのよ。人工甘味料が美味しくないのよね。
本人がチョコレートを食べたがってるから探していたの。でも、お宅のチョコは砂糖不使用ということだけど、カロリーがあるんじゃだめね・・・」
(私の心の中 「ちょっと待ってください!血糖値とカロリーは同じだと考えないでください!」)
私 「カロリーが高いといっても、一概に血糖値を上げるとは限らないのですよ。カロリーとは、脂質、糖質、たんぱく質を消化・吸収してエネルギーに変換される量を指します。
血糖値を上げるのは、糖質を分解して得られるブドウ糖のみが作用します。つまり、カロリーが高くても、ブドウ糖もしくはブドウ糖に分解される糖質を摂らなければいいのですよ。
弊社のチョコレートは、主にエリスリトールという天然甘味料を使っています。人工甘味料ではありませんので、自然な甘みです。メロンやブドウの果物、味噌や清酒などの発酵食品に自然に含まれているもので、皆さん普段から口にしているものなのですよ。
エリスリトールは小腸でほとんど吸収されて血中へ移行するのですが、血中では代謝されずにそのまま排泄されます。代謝されないということは血糖値が上がらないということなのです。
また、代謝されないということは細胞でエネルギーに変換されないため、カロリーもありません。そうなんです、エリスリトールは血糖値が上がらない上にカロリーもゼロなんです。
なので、弊社のチョコのカロリーは、純粋にカカオマス、カカオバター、乳のカロリーなんです。砂糖使用のチョコやマルチトール使用のチョコのカロリーは、その糖質自体のカロリーも含んでるんですよ。
ちょっとややこしい説明で申し訳ありません。要は、カロリーの数値や糖質の量ではなく、”どんな種類の糖質を使用されているか”が重要なんです。
エリスリトールは天然の糖質の中で、唯一血糖値を上げません。おまけにカロリーゼロで、お腹も緩くなりにくいのです。
商品の裏面の栄養表示の下の方に記載しているのですが、「エリスリトールと甘味料(スクラロース)を除いた糖質は1粒あたりダークは0.2g、ミルクとホワイトは共にそれぞれ0.6g」ここをご覧ください。この量はほとんど血糖値に影響を与えない量です。
これは、”カカオ”と”乳”に元々自然に含まれている量を指しています。この部分だけは、チョコレートを作る以上、どうしても取り除けない部分なのです。
とは言いましても、この量は、一般的な砂糖やマルチトール使用チョコのダークは約10分の1、ミルクとホワイトは約4分の1の量なのです。
つまり、グランポワール約10粒で、一般的な砂糖やマルチトール使用チョコの1粒分、ミルクとホワイトは約4粒で1粒分なのです。
しかも、アセスルファムKなどの人工甘味料だけ使用して作っている、血糖値に影響を与える糖質量が少ないチョコとは比べ物にならないくらい美味しいんです!」
お客様 「そうなの!?でも確かに最近はカロリーのことより、糖質とか砂糖とかが悪いって聞くわね。」
私 「糖質とか砂糖とかが悪いということではなく、必要以上に摂りすぎるのが悪いんですよ。身体にとっては必要な栄養素ですので。」
お客様 「確かに、そうよね。それならぜひ購入させていただくわ!祖母が喜ぶわー!健康によさそうなので、家族でいただくわね!ヘルパーさんもよく手伝いに来てくれるので、皆でいただくわね!楽しみだわ!」
医学は日々進化しており、いわゆる”カロリーでのダイエット”の概念は過去のものになりつつあります。
今は”血糖値をいかに自分でコントロールできるか”が肥満や病気の予防の大事な要素になっています。
自分の身体は、自分が口にした物から出来上がっていきます。
主食、副食を一番大事になさってください。そして日々のご自身への頑張っているご褒美に、至福のひと時としての嗜好品にお酒やお菓子があります。
量より質を選んで、何よりもご自身の身体はご自身でしか守れないので、ご自身で大事にしてくださいね。
今回は「カロリーと糖質の違い」についてご説明いたしました。
美味しさを追求した、